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    岩手県 工芸品 金工品
    南部鉄器

    南部鉄器とは

    南部鉄器は、材料を高い温度で熱して液体にし型に流し込む“鋳造”によってつくられた鉄鋳物。 鉄を溶かす作業は、キューポラと呼ばれる炉で行われます。 キューポラは鋳物工場のシンボルのようなもので、ここから流れ出す真っ赤でどろどろの鉄は”湯”と呼ばれます。大量生産がきく「生型」と、制作に煩雑な工程と熟練の技を要する「惣型」の2つの技法を使いわけられています。南部鉄器の特徴でもある重厚なフライパンは、一度温まると冷めにくく、温まる時も熱がフライパン全体に行き渡るので、フライパンの中での温度にムラがなく高温の状態で素材を温めることができます。

     

    歴史

    〈奥州市の南部鉄器〉
    平安後期に、藤原清衡が近江国(滋賀県)より鋳物師を招いて始まり、次第に南下して羽田(現在の水沢区羽田町)に伝わったと語り継がれています。この近隣には、後背地にあたる北上山地の砂鉄、木炭および羽田の北上川旧河川跡から出る質の良い砂と粘土などの鋳型材料が容易に手に入れられることから鋳物業が栄えました。

    〈盛岡市の南部鉄器〉
    盛岡の鋳物は、南部藩主が京都から盛岡に釜師を招き、茶の湯釜をつくらせたのが始まりといわれます。以来、良質な原材料に恵まれたことや、藩が保護育成に努め各地より多くの鋳物師、釜師を召抱えたことで発展を続け、その製造品も茶釜から日用品にいたるまで広い用途に応じていました。有名な南部鉄瓶は、18世紀になって茶釜を小ぶりにして改良したのが始まりです。